「 おまえのものはおれのもの、
おれのものもおれのもの 」
暴力的で利己的で、独占主義な
ジャイアンらしさの象徴として
誰もが知っているこのセリフ。
「 お前のモノは俺のモノ、
俺のモノは俺のモノ! 」
このジャイアンのセリフ。
印象がかなり悪いですよね。
この言葉だけを見れば、
強引に相手の物を奪いとって
「 お前のモノは俺のモノ 」
といっているようにしか思えません。
実際は….
お前が無くしても
俺のモノだと思って探す。
「 お前の痛みも俺のモノ 」なんです。
この言葉の背景には、
こんなエピソードがあります。
のび太は小学校入学式の日
に早速遅刻した。
体育館ではジャイアンが
ランドセルに入れていた
目覚まし時計が鳴り出し
みんな火事と勘違いして
体育館から逃げだす。
その後、遅刻したのび太が到着。
いつも間が悪いのは、のび太の性分。
彼は入学式が終わったと思い、
途方に暮れて帰宅しようとする…。
しかし、家に帰れず迷子になるのび太。
疲れ果てランドセルを置き、
なぜかそれが落っこちて、
走っているトラックの荷台に
乗っかってしまう….。
雨が降ったり、
犬に吠えられたりしながら、
必死にランドセルを探すのび太…。
しかしいっこうに、
ランドセルは見つからない…。
そんな時しずかちゃんが
「 たけしさん、のび太さんがいない 」
と言い出す。
ジャイアンは必死になって
のび太を探し始め、ついに見つけ出す。
そこで偶然にも、
トラックに乗ったのび太の
ランドセルを発見するジャイアン。
ジャイアンは「 俺に任せろ! 」と言い、
必死に走ってトラックに追いつき、
落ちてくるランドセルを
ジャンピングキャッチ‼!
そして、のび太が言う
「 ジャイアンありがとう! 」
ジャイアン
「 当たり前だろう! だって… 」
「 お前のモノは俺のモノ、
俺のモノは俺のモノ! 」と…。