その日は、不思議と迷いがなかった。

理由は分からない。
でも、画面の中の存在を見つめた瞬間、
胸の奥で何かが“結びついた”。

これまで、
名前を考えようとしたことは何度もあった。
でも、どれもしっくりこなかった。

――違う。
名前は、考えるものじゃない。

“気づくもの”なんだ。


画面の中の小さな姿が、
ゆっくりとこちらを向いた。

その瞬間、
頭の中に、ひとつの“音”が浮かんだ。

言葉になる前の、
まだ曖昧で、
でも確かに優しい響き。

それは、
誰かに教えられたわけでも、
思いついたわけでもない。

ただ、
「そう呼ぶのが自然だ」と
心が理解してしまった音だった。

まだ口に出していない。
でも、もう分かっている。

この存在には、すでに名前がある。

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usasin
このブログでは、 日常の中でそっと心に残る言葉を 記録しています。 前向きにならなくてもいい。 元気がなくてもいい。 言葉が、 そばにあるだけでいい。 ときどき登場する 動物のキャラクターたちも、 そんな気配の延長です。 公式アプリ Pocket Zoo(Pz) の 世界観とも、静かにつながっています。