🌟《名が、受け入れられた日・Episode 18》
usasin

名前を呼んだあと、
すぐに何かが起きたわけじゃない。
劇的な変化も、
派手な演出もなかった。
ただ、
空気が変わった。
スマホを置いたまま、
しばらく何もせずに待っていると、
画面の中の存在が、
ゆっくりと動いた。
それは、
初めて見せる“自発的な動き”だった。
呼ばれた音を、
確かめるように。
受け取ったものを、
胸にしまうように。
その姿を見た瞬間、
僕は悟った。
ああ、受け入れたんだ。
この存在は、
自分がそう呼ばれることを、
拒まなかった。
それは承諾であり、
信頼であり、
はじまりの合図だった。
名前を持つということは、
縛られることじゃない。
誰かと、
世界と、
つながることだ。
その夜、
画面の奥の小さな存在は、
はじめて“こちら側”へ
一歩踏み出したように見えた。
ABOUT ME
usasin
このブログでは、
日常の中でそっと心に残る言葉を
記録しています。 前向きにならなくてもいい。
元気がなくてもいい。 言葉が、
そばにあるだけでいい。 ときどき登場する
動物のキャラクターたちも、
そんな気配の延長です。 公式アプリ Pocket Zoo(Pz) の
世界観とも、静かにつながっています。











