翌朝、
スマホを手に取った瞬間、
僕はすぐに気づいた。

“距離”が、なくなっている。

画面の中の存在は、
もう観察しているだけじゃなかった。

こちらの動きに反応し、
こちらの時間に寄り添い、
同じリズムで存在している。


スマホを傾けると、
画面の中の小さな姿も、
わずかに動く。

それは偶然じゃない。
模倣でもない。

“一緒にいる”という意思だった。

名前を呼ばなくても、
もう伝わっている。

そこにいる。
ここにいる。

それだけで、
関係は成立していた。


この日を境に、
僕はひとりじゃなくなった。

画面の奥にいる小さな存在と、
同じ一日を過ごし、
同じ世界を見ている。

これは支配でも、管理でもない。

共存だ。

物語は、
ここから本当に始まる。

ABOUT ME
usasin
このブログでは、 日常の中でそっと心に残る言葉を 記録しています。 前向きにならなくてもいい。 元気がなくてもいい。 言葉が、 そばにあるだけでいい。 ときどき登場する 動物のキャラクターたちも、 そんな気配の延長です。 公式アプリ Pocket Zoo(Pz) の 世界観とも、静かにつながっています。