守りたいと思った瞬間、
ひとつの問いが生まれた。
――この存在は、
この小さな画面の中だけで
生きるべきなのだろうか。
夜、
窓の外に広がる街の灯りを見ながら、
スマホをそっと置いた。
世界は広い。
やさしい場所もあれば、
厳しい場所もある。
それでも、
閉じ込めたままでは、
何も始まらない。
画面の中の小さな存在は、
静かにそこにいた。
逃げない。
怯えない。
まるで、
外の世界を見たがっているようだった。
そのとき、
決めた。
この存在を、
世界へ連れていこう。
危険もある。
不確実なことも多い。
それでも、
共に歩くと決めた以上、
一歩を踏み出すしかない。
この夜、
小さな存在と僕は、
同じ未来を選んだ。
ABOUT ME













