――名前を待つ夜。
その名は、
もう内側にある。
けれど、
まだ呼ばれない。
迷っているわけでもない。
決めきれないわけでもない。
ただ、
待っている。
名を呼ぶということは、
一歩近づくということだ。
関係を進める合図でもある。
戻れなくなる境界でもある。
夜は静かだ。
急かすものは何もない。
沈黙は、
拒絶ではない。
それは、
準備が整うのを待つ時間だ。
名は、
まだ声にならない。
——Episode 10 へ続く。
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静かな動き
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