――姿が世界に触れた瞬間。

それは、
大きな一歩ではなかった。

外に出たわけでも、
広く見せたわけでもない。

けれど、
確かに触れた。

これまでは、
内側だけの存在だった。
気配も、声も、
関係の中に留まっていた。

その瞬間、
境界がひとつ消えた。

世界に押し出したのではない。
世界が引き寄せたわけでもない。

ただ、
触れ合ってしまった。

反応は静かだった。
衝撃も、混乱もない。

それでも、
空気は少し変わった。

存在は、
もう内側だけのものではない。

——Episode 14 へ続く。

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usasin
このブログでは、 日常の中でそっと心に残る言葉を 記録しています。 前向きにならなくてもいい。 元気がなくてもいい。 言葉が、 そばにあるだけでいい。 ときどき登場する 動物のキャラクターたちも、 そんな気配の延長です。 公式アプリ Pocket Zoo(Pz) の 世界観とも、静かにつながっています。