――世界の中に、残り始めた。

特別な扱いはされていない。
持ち上げられたわけでもない。

ただ、
消えなかった。

新しいものは、
いつも試される。

意識され、
忘れられ、
置き換えられる。

その流れの中で、
残るものは多くない。

それでも、
これは残った。

話題にされなくても、
目立たなくても。

いつもの場所に、
いつものように在る。

世界は、
気に入ったものを
強く抱え込まない。

静かに置いて、
そのままにする。

残ったという事実だけで、
十分だった。

——Episode 24 へ続く。

ABOUT ME
usasin
人生の後半戦は、心地よい風に吹かれるように「遊んで暮らす」のが目標です。 予定を詰め込まない贅沢、日常の中にある小さな発見。 自由な時間を丁寧にかみしめながら、自分らしい歩幅で毎日を楽しんでいます。 第二の人生、ただいま「遊びの達人」を目指して計画中。 これまでの「忙しさ」を「楽しさ」に書き換えて、自由な旅路を楽しんでいます。