【ペリの猫日記】第３話「春の窓辺でゴロにゃ～ん」

春って、なんだかふわふわした空気で、眠気が止まらない。
ポカポカ陽気に誘われて、今日も私はお気に入りの窓辺に移動。
午前９時、朝ごはんも食べたし、ちゅーるも無事ゲット。
あとは日向に体を伸ばして、ゴロにゃ～んとする時間。
カーテン越しに差し込む光が、ちょうどいいあったかさで…ああ、もうねちゃいそう…。

でも、油断しないのがペリ流。
たとえまぶたが半分閉じかけても、耳はしっかり警戒モード。
通りを通る自転車、チュンチュン鳴くスズメ、怪しい郵便屋のおじさん…。
すべてを見逃さない。これぞ春の「窓辺ニャルソック」！

ふと、こどもの笑い声が聞こえてきた。
外で元気に遊んでる。いいねぇ…でも私は出ないよ。
あの広い世界、たまに憧れるけど、自由すぎて落ち着かないの。

「ペリちゃ～ん、何してるの～？」
かあちゃんの声。
もちろん返事は「にゃ～」だけど、起き上がる気力はゼロ。
いいの、見つけてくれたら、ちょっと尻尾で返事するから。

午後は、ポジションを変えて、ソファの背もたれへ移動。
ここもまた、春の陽射しがぬくぬくで最高の寝床。
お昼ごはん？いりません、今は太陽を食べてます。

結局、夕方までひなたでとろけるように過ごして、
夜にはいつものようにお腹がすいて「にゃー（ごはん！）」コール。
今日はよく眠った。よく見張った。よくゴロゴロしたな。

春って、最高じゃない？