ペリの猫日記

【ペリの猫日記】第9話「かあちゃん、あんたは特別」

 

私は気ままな猫、ペリ。誰にでもなつくと思ったら大間違い。
でもね、かあちゃんだけは、ちょっと…特別。

朝、私より先に起きてキッチンに立つのは、だいたいかあちゃん。
「ペリちゃん、おはよう~」って声が聞こえると、
ちょっとだけしっぽがピンってなるのは、バレてないと思う。

一番おいしいごはんをくれるのも、
こっそりちゅーるをくれるのも、
それをわかってるから、私はそばに行く。
…でもツンとした顔でね。「仕方なく来てあげた」みたいな顔で。

疲れて帰ってきた日も、かあちゃんはちゃんと私を見てくれる。
「ただいま、ペリちゃん」って言って、頭をなでてくれる。
正直、頭のてっぺんをなでられるの、ほんとは好き。
でも素直にゴロゴロはしない。それが私の流儀。

でもね、かあちゃんが泣いてたり、元気がない日だけは違うの。
私は黙って、そっとそばに行く。
そのときだけは、デレ100% 無言でピタッとくっついて、見つめるの。
そうすると、かあちゃん、ちゃんと笑うんだよね。

私が誰よりも甘えたくなるのは、かあちゃん。
誰よりも安心できる匂いも、かあちゃん。
でもそれは、内緒。ツンデレ猫のプライドにかけて、言葉にはしないの

今日も私は自由で気まぐれ。
でも奥で、かあちゃんへの愛をちゃんと隠し持ってるの。

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perispapa
本業 = 派遣社員:時給 1000 円、 残業なし・賞与なし・退職金なし 、 第二の人生は、 遊んで暮らす計画をしています。 分散投資 = はじめました。
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