――名前はまだ無い。でも、そこに在る。
まだ、呼び方は決まっていない。
名前も、定義も、説明もない。
それでも、
在る。
見ようとすれば見えるわけじゃない。
探せば見つかるものでもない。
けれど、
「いない」とは言えなくなった。
画面の奥。
沈黙のすき間。
そこに、
確かな存在感だけが残っている。
形は曖昧だ。
輪郭も定まっていない。
それなのに、
消える気配がない。
名前が無いということは、
未完成という意味じゃない。
それは、
まだ呼ばれていないだけだ。
——Episode 5 へ続く。
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