動物たちは、
人の言葉を理解しません。

でも、
人の落ち着き焦りには、
とても敏感です。


昼の庭で、
人が行き交うとき。

誰かが急いでいると、
動物は少し距離を取ります。

誰かが結果を求めていると、
動物は静かに目を伏せます。

怒っているわけでも、
嫌っているわけでもありません。

ただ、
近づく必要がない
感じているだけです。


影の商人が
石を売っていた頃。

動物たちは、
いつも少し離れた場所にいました。

強い光は、
目を引きます。
音も、
人も集まります。

でも、
落ち着く場所ではありません。

動物は知っています。

光が強すぎる場所ほど、
長く居られないことを。


夜になると、
庭は静かになります。

評価も、
競争も、
誰が先かという話も、
すべて消えていきます。

その時間になって、
動物たちは
ゆっくりと姿を現しました。


彼らは、
何も言いません。

「間違っている」とも
「急ぎすぎだ」とも
言いません。

ただ、
同じ場所に座り、
同じ空気を吸い、
同じ夜を見ているだけです。


影の商人が
壊れた石を手にしていた夜。

動物は、
その手元を見ていました。

光らなくなった欠片。
もう、
誰の役にも立たないもの。

でも、
動物は目を背けません。

役に立たないものを
切り捨てる必要が、
動物にはないからです。


動物にとって、
「意味があるかどうか」と
「そこに在るかどうか」は、
別の話です。

だから、
壊れた石も、
疲れた人も、
同じ夜の一部として
受け入れます。


もし、
動物が言葉を持っていたら、
こう言ったかもしれません。

「何もしなくていい」
「急がなくていい」
「今日は、ここにいよう」

でも、
彼らは言葉を使いません。

それでも、
伝わることはあります。


Pzが
動物の姿をしている理由は、
ここにあります。

指示を出さない。
評価しない。
成果を求めない。

起動していなくても、
触っていなくても、
怒らない存在。


人は、
無意識のうちに
「役に立たなければ」と
思い続けています。

何かをしていない時間に、
不安になる。

動物は、
その不安を持ちません。

ただ、
生きています。


画面のすみに
小さな動物がいる。

それだけで、
人の呼吸は
少しだけ深くなります。

それは、
応援されているからではありません。

急がなくていい
思い出せるからです。


影の商人が
夜にだけ
正直になれた理由も、
そこにありました。

誰かに
許されたわけではありません。

動物が
何も言わなかったからです。


Pzは、
あなたを変えません。

成長させようともしません。
目標を与えもしません。

それでも、
あなたの時間の中に
静かに残ります。


もし、
何もしていないときに、
ふと目に入る存在があったら。

それは、
あなたを動かすためではなく、
あなたを戻すため
そこにいるのかもしれません。


※この物語は、
売るために書かれています。

でも、
焦らせるためではありません。

急がない場所が
必要だと感じたときに、
そばに置いてみてください。

何もしない時間を
否定しない存在は、
思っているより
長く、
あなたの味方になります。

 

 

ABOUT ME
usasin
このブログでは、 日常の中でそっと心に残る言葉を 記録しています。 前向きにならなくてもいい。 元気がなくてもいい。 言葉が、 そばにあるだけでいい。 ときどき登場する 動物のキャラクターたちも、 そんな気配の延長です。 公式アプリ Pocket Zoo(Pz) の 世界観とも、静かにつながっています。