あれから10年が過ぎました。
旅行先での駐屯地祭の話。
例によって変な団体が来て、
私は厭な気分。
その集団に向かって
一人の女子高生とおぼしき少女が
向かって行った。
少女
「 あんたら地元の人間か? 」
団体
「 私たちは全国から集まった市民団体で…… 」
少女
「 で、何しに来たんや? 」
団体
「 憲法違反である自衛隊賛美につながる…… 」
少女
「 私は神戸の人間やはるばる電車に乗って
何しにここまで来たかわかるか? 」
団体
「 ……? 」
少女
「 地震で埋もれた家族を
助けてくれたのはここの部隊の人や!!
寒い中ご飯作ってくれて…
お風呂も沸かしてくれて…
夜は夜で樽持って
パトロールしてくれたのも、
ここの部隊の人や!!
私は、その人達に
お礼を言いに来たんや!
あんたらにわかるか?
消防車が来ても
通り過ぎるだけの絶望感が…。
ここらの人らは
歩いて来てくれはったんや…。」
最初は怒鳴り散らすように話始めた
少女は、次第に涙声に変わっていった。
団体は撤退…
彼女が門をくぐった時に守衛さんが
社交辞令の軽い敬礼ではなく
直立不動のまま敬礼していた…。
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最後の守衛さんの敬礼で
涙がこぼれました。
自衛隊については
いろいろなご意見をお持ちの方が
いらっしゃいます。
しかし確かなのは
災害時、自衛隊の皆さんは
自分のことのように
身を挺して助けてくれます。
国内だけでなく、
今もフィリピンの被災地に
国際緊急援助隊として
千人規模で派遣され、
日夜活動されています。
私自身、反対意見を持っていても
ちゃんと口に出して
言えないことは多いです。
このような女子高生の行動には
頭が下がる思いです。