悩んだり迷ったりしている人には、
いくつかの特徴がある。
その一つに、驚くばかりの想像力があげられる。
それも、悪いほうへ、悪いほうへと想像する能力が高い。
「 明日のプレゼン、うまくいけばいいが・・・急に
何か準備不足だったことがわかるかもしれない。
緊張してうまく説明できないかもしれない。」
「 私は今のところ彼氏がいて、結婚がきまりそう
だけど、男なんてふ誠実なものよね。
きっといつか浮気して、その女に子供ができて、
私は捨てられて、子供をふたり抱えて養教育費も
満足に送ってもらえず・・・・」
などと、際限もなく想像するわけである。
そして悩む。
さて、そんなあなたに私からのアドバイスがある。
まず、想像力より、
「 具体化力 」をつけることである。
想像は、頭の中だけでおこなわれる。
しかし具体化は、誠実に何がしかの行動が、
必要になってくる。
あなたの心配が心配どおりにならないために
今、何ができることがあるだろうか。
例えば、明日のプレゼンの成功が心配なら
もう一回、資料を見直してみる。
自分でシミレーションして予想される質問に
どう答えるか準備するのもいいだろう。
もしもあなたが結婚しようとしている男が、
本当に浮気してあなたを捨てるような不誠実な
男だと思うなら結婚をやめればいい。
そうでないなら、今からそんな心配をしても
しかたがないし、今できることは何もないだろう。
こうして、いまできることをやってみようと考えて
みると、「できること」と「できないこと」が
分かってくる。
できることがあるなら、あなたの心配が続いている。
かぎりやってみよう。
「 今できること 」をとにかくやっていると、できない
ことや考えてもしかたがないことはあまり気にならなく
なってくる。
すると、” 自分にできることは全てやったのだ ” という
充実感が生まれ、余計な悩みや心配ごとは消えていく。
人間が、先のことを想像して心配するのは当然のことだ。
だからこそ、いい未来をつくっていける。あなたの
心配を、いい未来を実現化する原動力にしてほしい。
出典:気持ちの整理ー不思議なくらい前向きになる94の
ヒント
斎藤茂太著